食いしばり(噛みしめ)の原因と対策 ― 東洋医学・西洋医学からみた考え方と自宅ケア ― 食いしばりとは? 食いしばりとは、無意識のうちに上下の歯を強く噛みしめてしまう状態です。 日中の集中時や、睡眠中に起こることが多く、 • あごの疲れ・痛み • 頭痛・首肩こり • ほうれい線が深くなる • 目の疲れ・耳の違和感 など、全身の不調につながることも少なくありません。 西洋医学的な考え方 ① 筋肉の過緊張 食いしばりでは 咬筋・側頭筋・内側翼突筋 などの咀嚼筋が常に緊張状態になります。 特に現代人は、 • スマホ・PC作業 • 長時間の前傾姿勢 • 猫背・ストレートネック により、頭の位置が前に出やすく、 それを支えるために無意識に噛みしめやすくなります。 ② 自律神経の影響 ストレスや緊張が続くと、 • 交感神経が優位 • 睡眠が浅くなる • 夜間の歯ぎしり・食いしばりが増える という悪循環が起こります。 「寝ている間に食いしばっている」と言われる方は、 体が休めていないサインでもあります。 東洋医学的な考え方 ① 肝(かん)の不調 東洋医学では、食いしばりは 「肝(かん)」の働きの乱れと深く関係すると考えます。 肝は、 • 気の巡りを調整する • ストレスの影響を受けやすい ストレスや我慢が続くと「気滞(きたい)」が起こり、 あご・こめかみ・首に力が入りやすくなります。 ▶ こめかみが張る・イライラしやすい方は要注意 ② 胃・脾の弱り 考えすぎ・心配性・疲労が続くと 胃腸(脾・胃) が弱りやすくなります。 東洋医学では 「思(考えすぎ)は脾を傷る」と言われ、 • 無意識に噛みしめる • 寝ている間に力が入る といった形で表に出ることもあります。 自宅ケアで気をつけること ① 上下の歯は基本「離れていて正常」 実は、 何もしていない時に歯が当たっているのは異常です。 気づいた時に、 • 「今、噛んでないかな?」と確認 • 舌を上あごに軽くつけて、歯を離す この意識だけでも改善しやすくなります。 ② 寝る前スマホは控えめに 寝る直前までスマホを見ると、 • 脳が興奮 • 交感神経優位 • 食いしばりが強くなる 就寝30分前は、 • 画面を見ない • 照明を少し暗くする がおすすめです。 おすすめの簡単運動(1日1〜2分) あご・首ゆるめ体操 ① 口ゆるめ • 口を軽く開ける • 「あー」と小さく声を出す • 10秒 × 3回 → 咬筋の緊張をリセット ② 側頭筋マッサージ • こめかみに指を当てる • 円を描くようにゆっくり10回 → 食いしばり由来の頭痛予防にも◎ ③ 首ストレッチ • 顔を正面に向けたまま • 首を横に倒す(反対側の首が伸びる) • 深呼吸しながら15秒 → 首〜あごの力が抜けやすくなります 鍼灸でできること 鍼灸では、 • 咬筋・側頭筋の緊張緩和 • 首肩・自律神経の調整 • 肝・胃腸のバランス調整 を同時に行えるため、 「マウスピースだけでは変わらなかった」 という方にも選ばれています。


